図書館で借りて読みました。
白黒つかない物事に、耐える力。
あやふやな中にいることのできる能力。
詩人のキーツが見出したこの能力は、
答えを一つに絞り込まないことで
可能性が広がり、様々なものへの共感につながるという。
若いころは、自分を取り囲むすべてのことを解決したくて
持っている時間とエネルギーを注いだように思いますが、
年を経て、家族を持ち、いろんな出来事や状況を経験すると
力の抜き加減も少しずつ身についていったような気がします。
もやもやを棚上げしつつも、なんとなく感じながら
家事をして、合間に本を読んだり、ちまちまとしたことに没頭する。
家事という現実と、自分だけの小さな世界を行き来して
自然とバランスをとっているのかもしれません。
そして、なんだかわからないあやふやなもの。
いろんな側面があって、ひと言では言い表せないもの。
そういうものが、日々の暮らしの原動力になって
そっと豊かにしてくれているかもしれないなと思います。
・ ・ ・
昨日の絵は、クリスマスカードに。
昨日いただいたりんごは、マフィンにして娘とオヤツにしました。
なくてもいいけど、あるとちょっとうれしい。
そういうものがいろんなところに転がっているなぁと感じます。