法事のため、3日間、実家へ帰っていました。
途中、出たり入ったりがありますが、
20代の中ごろまで住んだ家。
いたるところに、いろんな思い出があります。
むかし好きだった音楽を聴いて、
そのころのことを思い出すように
場所も、過去の記憶を呼び覚ます。
そこに、両親、きょうだい、親戚の顔がそろえばなおさらで
楽しいものもあれば、思い出したくないものもある。
母は、仕事をしていたため、
私はずっと祖母に育てられた。
そのためか、母より祖母と気が合った。
祖母が亡くなったときは、大きな喪失感があった。
母はずっと自由な人だった。
好きなものを好きなだけ食べ、
いつも、自分のやりたいこと優先。
欲しいものはバンバン買う。
その姿が、私にはあまりよく映らなかった。
こんな人にはなるまい、と思っていた。
すべてが自分と違って見えた。
初めて家を出たとき、
今までできなかったことを思う存分、楽しんだ。
母とはなれて、自分の暮らしを見つけた。
それまでの暮らしとは、何もかも違って
自分で自分のことを決められることに
喜びを感じた。
実家から自分の家に帰ってくると、心の底からホッとする。
実家での苦い思い出も、今の自分につながっていると思える。
実家はやはり、母の場所だった。
今は、ここが私の場所だと思う。
妹に言わせると、
私と母はよく似ているらしい。
本当のところで、
私もそう思っている。
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実家から、もらってきたお花。
どこにかざって、楽しもうかなぁ。