ずっと雑貨が好きだった。
中でも、スタイリストの岡尾さんの選ぶものが好きで、
なんでもないものの愛らしさや、すがすがしさ、
ちょっととぼけているような感じも、
好きでした。
雑誌で見たものと同じものを、
東京まで買い行っては、
部屋にかざったり、実際に使ってみたりした若いころ。
ちょっとずつ自分の生活する場を作っているようで、
楽しかった。
岡尾さんの最近の著書も、
雑貨そのものより、その背景の生活がうかんでくるような本。

岡尾美代子の雑貨ヘイ! ヘイ! ヘイ! (madame FIGARO Books)
- 作者: 岡尾美代子
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/03/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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同じものが欲しいとは、もう思わなくなったけれど、
よそのお家の暮らしを覗くような楽しさがある。
そして、雑貨屋店主の書かれた「すべての雑貨」という本。
世の中のありとあらゆるものが雑貨化されている、
と言われれば確かにそうかもしれなくて
家電でも、本でも、CDでも、家でも、お菓子でも、
身の回りのものは、見た目良くデザインされたものが
ずいぶん増えました。
モノがあふれると、
値段を安くするか、見た目をよくするか、
どちらかなのかもしれない。
または、その両方をもつもの。
そういうのは、きっとよく売れる。
最近、ものを買うのに疲れるようになって
それは、無駄遣いしないことでもあるけれど、
ちょっとしたさみしさもある。
たまに部屋の中を変えたくなることもありますが、
今は、花をかざるくらい。
モノよりは、儚く、
食べものほど、儚くもない。
それくらいのちょうどよさ。
朝、庭のオオデマリとビオラを摘んで、かざる。
玄関の紫陽花。
小さな天使は、母がオランダで買ってきたもので、
たまに、こういうものを実家からちょこっと借りて、かざっています。
今日は、連休前の曇り空で、なんとなく頭がぼんやり。
すっかり省エネモードです。