きれいなものを眺めていると、心地いい
ずっと眺めていたいと思う
自分がただの目になって、
体のどこからか、しあわせホルモンが出ているような気がする
けれど、眺めているうちに、
どうしても手に入れたいという、欲望が湧いてくることがある
きれいだなぁと眺めているうちは、心穏やかで平和なのに
自分のものにしたいという執着心が生まれたとき、
焦燥感や嫉妬に変わって、心穏やかではいられない
思い切り手を伸ばせば、届くかもしれない
日々、繰り返しのような生活をしていると、
手に届くものだけで、十分暮らしていける
その中で自分の欲望を満たせれられればいいのに
それだけでは満足できない自分に、ふと気づく
そんな欲望が残っていた自分に、驚く
もう少しがんばれる、まだまだ先がある
そう思うと気持ちにハリが出てくる
今まで思ってもみなかったいろんなことに
挑戦してみようかとも思う
自分の欲望を、ひたすら見つめる
その先にあるのは
そのものに対する執着ではなく、
たぶん新しい自分自身なのだと思う
この人生は、一度きりで
新しい自分に出会いたいという欲望は、
きっと、生きているかぎり続く
いのち短し 恋せよ乙女