よく晴れた 昨日
犀川沿いを ぶらぶらと
街まで歩きました
青い空と青い山
・・そう言えば、
室生犀星は 詩の中で
犀川を “ 蒼い波 ”と詠みました
こんな詩です
うつくしき川は流れたり
そのほとりに我は住みぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に坐りて
こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ
いまもその川のながれ
美しき微風とともに
蒼き波たたへたり
川を愛で、そこに暮らす想いが
つまった詩です
この4月から
娘の通う犀川沿いの小学校が、
隣の小学校と合併し
新しく建て直されることになりました
新しい学校の名前の候補として
“ 蒼波 ” もありましたが、
別の名前に決まりました
今の小学校の校歌は
犀星が作詞したものですが、
学校と一緒になくなりそうです
こちらも、川と自然を愛でながら
子が学ぶという詞で、
ほんの一年ですが
その歌に親しめたのは よかったかな
ほとんどの雪は溶けて、
誰かのつくった雪だるまが
ポツンと一つ
歩く人、遊ぶ人も ちらほら
犀川沿い 犀星の道の ガス灯風の街灯
その向こうに見えるのは、
古い木造4階建ての料亭です
たしか、寅さんにも
ちょこっと出ていたな。。
小道を入ると、
かわいらしいバーレストラン
旅する箱舟 Hitch Ark
お昼には、雨と檸檬 というカフェを
されていましたが、
去年閉店され 行けずじまい。。
そのまま繁華街を抜けて、
長町の 金沢老舗記念館へ
老舗の薬屋さん
混元丹の中屋が移築され、
金沢の老舗の品々が展示されています
せっかくなので、中を見学
間口の広い、対面式の商家です
奥には、いろいろな薬瓶が並んでいます
住居部分、おえの間 の吹き抜けの天井
その隣の 四畳半の茶室
広い縁側と、
立派な お庭
武士だけでなく、
大きな商家の主人たちは、
様々な文化を重んじ
嗜んでいたそうです
二階には、花嫁のれん、
加賀水引などの婚礼模様のほか、
老舗商店のいろいろな
道具が展示されています
その後、街をぐるっとまわって
夕方、帰宅
金沢の街の様子は
ずいぶん変わりましたが、
そのすき間すき間に
古いものが残っていて、
それらをそっと残しておきたい
という人がここにいるんだなぁと思うと、
なぜだか 気持ちがまるくなります