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シンプルに 衣・食・住 を たのしむ暮らし

花屋さんで花を買えない夫から、もらったもの

 

若い男の子が、自分のために

ときどき花屋で花を買う、と言う

 

私より 十ほど上のおじさんも、

毎週決まった曜日に

自分の家に飾るための花を

お気に入りの花屋で買う、と言う

 

そんな話を聞くと、

なんということだ、と小さく感動する

 

私は、男の人から

お花をもらったことがない

 

自分のために花を買う、という男の人と

一緒に暮らしたこともない

 

フランスでは そんなの普通だよ、

なんて言われたりすると、

ふわーっとした気持ちになる

 

そういう日常があることに

憧れている自分がいる

 

 

・ ・

 

 

結婚して、初めての

記念日だったか

誕生日だったか

 

出勤前の夫に

今日は ちゃんと

プレゼント買ってきてねと

念を押して、送り出しました

 

何がいい?

と聞かれたので、

花とケーキ、と

私は はっきり答えました

 

その日、夫が

どんな花を買ってくるのか

楽しみに 家で待っていました

 

そうして、いつものように

帰ってきた夫の手には

白い小さな紙の箱が一つ

 

後ろを覗いてみても、

どこにも 花は隠れていませんでした

 

夫は、眉をハの字にして、

ゴメン!無理だった!

と申し訳なさそうに言うのでした

 

可愛いらしさが全くないけれど、

私は 前もって、

近所のステキな花屋さんまで

指定しておいたのに。。

 

夫は、お店の前で二の足を踏んで、

けっきょく何も買わず、

と言うか、お店のドアさえ開けることなく

帰ってきたのでした

 

その日食べたケーキが何だったか、

美味しかったどうかも、思い出せず

 

お金をあげるから

お花は自分で買ってきて、

と夫から言われたことは、

今もしっかりと覚えています

 

花屋さんのドアを一人で開けるのが

どうしても気恥ずかしい、という

男心があることを、

私は そのとき知りました 

 

 

考えてみると、

映画でも本でも音楽でも

夫と趣味が合うことはほとんどなく、

同じものを見たり、読んだりしても

心に残る部分が、いつも違う

 

たまに、そういうところが一緒だったり、

似ていたりするご夫婦を見ると

いいなぁ、と思ったりする自分がいる

 

けれども、それはきっと

ないものねだりなのだろう

 

お店で、慣れた感じで

相手が喜びそうなものを選んだり、

あまり人が気づかないことを

さりげなくできる人なら、

それはそれで心配になる

 

女心が手に取るようにわかる男の人は、

うれしい反面、

やっぱりちょっとハラハラもする

 

私がそういう人に慣れていない、

というのも、もちろんあるのだろうけれど

 

ちょっと不器用なくらいの方が

安心感がある

 

手に取るように相手が自分の気持ちを

いつもわかっているというのも、

私には そんなに

気持ちのよいことでは

ないのかもしれない

 

 

思えば、夫からモノを

プレゼントしてもらったことがない

 

いや、そういえば、

ちょっと前に ギフト券をもらったんだった

 

それで、私は 本を一冊 買いました

 

その本は、夫から

プレゼントしてもらったものだと

思えなくもない

 

決して、夫がセレクトすることも

手に取ることもないであろう、

私にとって、ど真ん中の本

 

その本の感動を 夫に話しても

ただ、よかったね、と

言うだけかもしれないけれど、

いい本に出会えて、

自然と 夫にも感謝の念を抱く

 

夫に対して、

愛情をもっているのかどうか

自分でもよくわからないけれど、

感謝も、愛情という

大きなくくりの中の

一つの感情なら、

そうなのだろうと思う

 

私は私で、自分のために

今日も 部屋に花をかざる

 

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ギフト券と引き換えに買った

「 庭とエスキース 」という本

 

森の中の丸太小屋で、

自給自足しながら

絵を描き続けた

弁造さんという

おじいさんを追った本です

 

奥山淳志さんという写真家が

14年にわたり撮影しつづけた

その眼差しが、とても温かい
 

誰かを想うということの

幸せが そこにある

 

 

 

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