雨が上がって、むっとする午後
坂の上の 静かな住宅地を歩く
石引2丁目の
電柱を頼りに進んでいくと、
立派なお屋敷に
小さな表札
古い郵便受けと
同じ形のプレートに、
“ minä perhonen ” の
アイアンの文字が浮かんでいます
灯りのともった 立派な門
中へと進むと、
昔ながらの四枚引き戸の玄関です
お茶の先生のお宅へ
お稽古に来ているような気持ちで
ガラガラと引き戸を開けると、
お店の方が、黒い革の履物を
用意してくださいます
靴を下駄箱に入れ、
バッグは玄関で
預かっていただいて
この時点で
ちょっとドキドキです。。
ほの暗いお店の中は、
空調がきいて
静かに音楽が流れています
柔らかく繊細なブラウス
着ると模様が
動き出しそうなワンピース
ガラス瓶に入れられた
刺繍のコサージュ
丁寧に作られた
夢見るような子どもの服
服と同じ生地を使った、
家具やバッグ、ぬいぐるみ
ぽつんぽつんと
かざられた 芍薬の花
子どもの頃に空想したことを
大人の手で実現させたような空間で、
うっとりしつつ
自分の暮らしからは
ちょっと遠い場所
どの服も
とても素敵で、
着ている自分が
まったく想像できません。。
距離は近くても、
自分の家とは
つながっていないなぁと
はぁ〜と、ため息
それでも、私にも
手にとりやすいものも
いくつかあり、
どれにしようかなぁと 迷いながら
子どものようにワクワクしました
そんなこんなで、
ちょっとトリップして買った
ささやかなもの。。
組み合わせが どれも違う
ハギレのセット 500円
そして、
小さな袋に入れてもらった
小さな ブローチ
こちらは、
ランチ 一人分ほどのお値段です
さぁ、これから
ハギレで 何をしようか
小さな ワクワクが続きます^^