朝、くもり
ヒーコは、今日も
にぎやかに鳴いて、
近所の工事現場も
やっぱり にぎやかです
今朝も 二羽の
スズメがやって来て、
庭のあちこち 何かないかと
探しています
古米を入れておいた餌皿は
空っぽになっていました
あとでまた ひとつかみ
入れてやろうと思う
玄関のダンボールの中にいるミーコは、
仙人のように動かず じっとしています
話しかけると
丸い目で こっちをじっと見て、
ときどき グゥグゥと喉を鳴らす
相手してくれても
してくれなくてもいいよ、
という顔をする
・ ・ ・
今朝、また
弁造さんの本を読む
中には “ 弁造語録 ” がのっていて、
生きる知恵と おかしみ、
強さと 柔らかさが
入り混じっている
中から、いつくかの言葉を拾う
・自分が 健康に留意するのは、
死ぬ時に うろたえぬためなり
・原始生物が 地球を荒らさず
地球に富をもたらした。
高等?なる人間は 地球に何を残す(自分)
・節約して、心豊かな生活
・人を大切にして、人に大切にされたい
・いかりをしずめ、笑いを
・若い人に 話し相手になってもらう
・いやなことは、早く忘れる
・良い 楽しみを持つ
・健康な土地から 良い食べもの
・低農薬に、小鳥の協力を
そして、弁造さんの枕元に
立て掛けられていた 覚書
酒 = がまん
タバコ = 体に悪い
ギャンブル = バカ
交通 = 歩く(なるべく)
交際 = 必要なし
衣 = 古着
食 = 自給
床屋 = 自分
書・テレビ・新聞 = 必要なし
電話 = なし
電気 =(空白)
水道 = なし
健康 = 守る
燃料 = 自給
女 = 追わず
教育 = 残念
住宅 = バカ
結婚式 = バカ
成人式 = バカ
なんでもない 言葉だけれど、
胸のうちと日々の暮らしから
絞り出されたような 覚書
弁造さんにとっての
生き抜いていくことの
知恵のようにも感じる
汗ばむような たくましさと、
自分から自分への
強い戒めのような・・
生きることへの意欲と
ところどころに滲み出る
おかしみ
一人 森の中で暮らした
弁造さんの言葉
・ ・ ・
いろんなエピソードが、
じわじわと入ってきます