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いつもの ごはんと、日々の あれこれ

30年前の、ずっと忘れない アメリカの思い出

 

昨日の雨が上がって、

くもりの朝

 

このところ、

朝起きて パソコンを開いて

ネットニュースを見るのが、

習慣になってしまいました

 

毎日 目まぐるしく

変わっていく ニュース

 

マスメディアが流す

表側ニュースと、

個人(SNS、ブログ、YouTubeなど)

小さなメディア、海外などの

裏側で流れている ニュース

 

その両方を見る

 

カモフラージュされながらも、

本当のことは いろんなところに

散らばっているはず

 

だから できるだけ

俯瞰して 全体的に見るように

 

 

・ ・ 

 

 

今から 30年ほど前

 

高校二年生の夏休みに

1ヶ月だけ アメリカで

ホームステイしました

 

アメリカ南部にある

アーカンソー州の

小さな町で、

ホームステイ先は

大草原の中にありました

 

街中は、次の大統領選挙で

地元の州知事のクリントンが

有力候補になっているということで、

ちょっと 騒がしい時期でした

 

ちなみに、ホストファミリーを含めて

私が 出会った地元の人たちは、

みんなそろって

アンチ クリントンでした。。 

 

 

ホームステイ先の

家の前には 国道が一本

通っているだけで、

あとは 森と畑と草原が

地平線まで 広がるだけの景色

 

生まれて 初めて 地平線を見て、

アメリカは でっかいなぁ

と 思いました

 

近くの森に

インディアンが住んでいても、

おかしくない 光景でした

 

学校へ行くにも、買い物するにも

いつも ホストファミリーの

運転する 車でした

 

 

ホストファミリーの家には、

私と 同年代の子どもが

三人いました

 

私より 一つ年上の

ケイティ という女の子と、

その下に ポール、クリスという

弟が 二人

 

みんな10代半ば

だったけれど、

それぞれ 車を持っていて

遊びに行くのも 車でした

 

ケイティは 活発で

世話好きで、

私に いろんなことを

教えてくれた

 

男の子たちは、

私が持っていた

SONY のウォークマンを

とても うらやましがった

 

そして、自分たちの部屋で、

Nintendo のゲームをして

遊んでいた

 

そんなふうに 

日本の 同世代とあまり

変わらない感じでしたが、

みんな それぞれ

クローゼットに

銃を持っていました

 

ときどき、男の子たちは

外で 猟銃を使って、

野鳥を撃っていた

 

私は、そのバーン!という音が

おそろしくて、

部屋にこもっていました

 

うっかり 外へ出て、

流れ弾に 当たったら大変だと

ドキドキしました

 

ケイティも

クローゼットの中に

銃が入っているのを、

一度だけ こっそり

見せてくれた

 

ドキドキしながら、

アメリカは 日本と

全然 違うんだと、

そのとき はっきりと感じました

 

 

それと もう一つ

 

 

ある日、退屈した私は、

犬と散歩しようと 一人で

出かけたことがありました

 

ホストファミリーは

みんな いい人たち

ばかりだったけれど、

たぶん 一人に

なりたかったんだと思う

 

ホストファミリーの家には

ブチという 大きくて黒い

ラブラドール犬がいて、

私に よく 懐いてくれた

 

いつも 私の後を

ついてきてくれた

 

私は ブチが大好きだった 

 

ブチ がいるから、

一人で 散歩しても

大丈夫だろうと思った

 

 

気持ちいい 昼下がり

 

自然以外に 何もない国道を

ブチと歩いた

 

世界名作劇場に出てくる

主人公の男の子に

なったような 気分だった

 

気持ちよくて、

気づくと けっこう 遠くまで

きていました

 

ホストファミリーの家が

小さく 見えなくなったくらい

  

そろそろ 引き返さないとなぁと

思っていたとき、

遠くから 私の名前を

呼ぶ声が 聞こえました

 

ふりむくと、車に乗った

ケイティが 大声で

私を 呼んでいました

 

車で ここまで

迎えにきてくれたんだなぁと

私は のん気に 思いました

 

ケイティは、

私とブチを 車に乗せた後

とても こわい顔で、

「 ここは 日本じゃない!」

と英語で 強く言いました

 

こわい顔で

何度も何度も 言った

 

アメリカでは

絶対に 一人で 歩かないこと!

と 強く強く 言われた

 

何度も何度も、

執拗に 言われた

 

そのときの

ケイティの顔と声が

今もずっと 頭に残っている

 

 

子どもが 一人で

外を 歩けるということは、

決して 当たり前のことでは

ないんだ ということを、 

今も ときどき思い出す

 

 

二年前の夏、

娘を連れて 

妹の住むアメリカへ

遊びに行ったときも、

いつでも どこでも

とにかく 子どもから

目を離さないようにと、

妹から 強く言われた

 

実際に、アメリカでは

たくさんの子どもが

いなくなっているからと

 

 

ちょっとずつ 読んでいる

“ ウォークス ” という

歩くことについて

書かれた 分厚い本

 

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この中にも、一人で

外を歩く ということは、

歴史的、地域的にみて

限られた場所でしか

できないことと

書かれている

 

治安が 守られている場所は、

それほど ないということ

 

 

目の前に 起こっていることや

知らされていることのほかに、

まだまだ 知らないことは

たくさん あるんだと思う 

 

 

 

いろんなことを

思い巡らしつつ。。

 

 

庭を見ると

ちょっとずつ 雲が晴れてきて、

今日も 穏やかな空気が

流れています

 

 

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きっと いろんなものに

守られているんだなぁと思う

 

 

・ ・ ・

 

 

黄色い花のとなりで、

タイムが 蕾を

つけはじめました 

 

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これから どんどん

いろんなこと、

いろんなものが 出てきそうです 

 

 

 

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