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いつもの ごはんと、日々の あれこれ

35歳、子どもを産んで、ちょっとだけ 死にかけた話

 

昨日の夜、YouTubeで

トークライブを見ていたら・・

 

どうも 35歳くらいで、

人生の 分岐点を

迎える人が 多い

 

と 言う話をしていた

 

“ みなさんは 35歳くらいで

   そんな経験 ありましたか? ”

 

と 画面越しに

問いかけられ、

確かに あったなぁと

その頃のことを 思い出した

 

 

33歳で 結婚して、

34歳の秋に 妊娠して

35歳の夏に 娘を出産した

 

こうやって

順に 書いていくと、

淡々と 進んでいったようにも

見えるけれど・・

 

毎回 初めてのことばかりで、

今 思い出しても

この3年間は 山あり谷あり

だったように思う

 

出産予定日には

35歳に なっているので、

初めて渡された 母子手帳には

高齢出産の 丸高マークが

押されていた

 

 

年が 明けて

35歳になる ちょっと前、

突然 出血して

入院することになった

 

切迫流産と 診断され、

数日間、病院で

安静に 過ごした

 

その後、無事 退院し

自宅で のんびりしていた頃・・

 

あの 大震災が起こった

 

そのころ

神奈川の 海辺の町に

住んでいたので、

大きな お腹で

津波が来たら どうしようかと

気が 気でなかった

 

その 数日後には、

金沢へ 戻ることが

決まっていたので、

震災直後の 混乱の中

なんとか 夫と二人

逃げるように 引越しをした

 

それから

十月十日までの 数ヶ月

 

地震と 原発の

問題を抱えたまま

これから 世の中は

どうなっていくんだろうと、

いろんなことを 悶々と考えながら

妊娠生活を送った

 

 

そして、予定日直前の

最後の 検診の日

 

お腹の子の 心拍を調べると、

先生が どうも様子が

おかしい と言う

 

すぐにでも お腹から出さないと

子どもが危険な状態だ、と言われ

緊急に 帝王切開することになった

 

心の準備もないまま、

あれよあれよと言う間に

手術台の上に乗せられていた

 

直前に 麻酔を

打ってもらったものの、

緊急のため 効くまで

待っては いられなかったようで・・

 

手術が始まった 瞬間から、

あまりの痛さに

気が おかしくなりそうになった

 

お腹の激痛に 耐えきれず、

このまま きっと

自分は 死ぬんだなと思った

 

・・と 言うか、

ただただ 早く

楽になりたかった

 

痛さで 意識が 朦朧とする中、

看護婦さんが

無事に生まれましたよーと

声をかけてくれた

 

苦痛に 悶えながら

生まれたばかりの 赤ん坊を見て、

もうやることは やったから

早く あちらへ行かせて欲しいと

心の中で 強く願った

 

もう、悔いはないと

そのとき はっきりと思った

 

そして、1時間ほどの

手術が 終わった後、

意識が だんだん

遠のいていった

 

 

ふと 目が覚めると

ベッドの中にいて、

お腹は シクシク痛むものの

自分が まだ 生きていたことが

分かった

 

もう 死んだつもりでいたので、

これは 一体 何だろうと思った

 

すべてものと 引き換えに

子どもを 産んだつもりでいたけれど、

自分の人生は まだまだ 続いていた。。

 

そのことを、

ぼそっと 母に言うと・・

 

何 言ってるの、

大変なのは これからだよ、

と 呆れたように 言われた

 

たしかに それから始まった

初めての 育児は、

至福と 苦悩と

安堵と 不甲斐なさと

その他 いろんなものが

ごちゃ混ぜになった

日々だった

 

こんな自分が

親になっていいものかと

思ったときも 何度もあったけれど・・

 

終わりと 思った人生に、

まだまだ 知らない感情が

こんなに あったのかと

あらためて 感じる日々だった

 

 

あれから10年経ち、

私は 45歳、

娘は 10歳になった

 

今でも

つまずいたり 転んだり

することは いくらでもあって、

世の中も 自分のことも

まだまだ 知らないことばかり。。

 

けれど、あの頃と

ちょっと 違うのは・・

 

ある日 ころっと

終わりが来たり、

今まで できたことが

突然 できなくなったりすることは

どこにでも あることなんだなぁと

感じるようになったこと

 

それから 一度

死んだ 気になれば、

あとはもう、好きにやったら

いいんじゃないかと

 

そんな風に ちょっと

開き直ったような 感覚が

生まれたこと

 

 

35歳の 分岐点から

今は どこか余生を 送っているような

気になることも あるけれど・・

 

なんだか あそこで

もう一度、

生まれ直したような

気もしています

 

 

・ ・ ・ 

 

 

長々と お読みいただき

どうも ありがとうございます^^

 

10年も 振り返れば

あっという間だったなぁ。。

 

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こうして お恥ずかしい

話を書くたびに、

いろんなものが

吹っ切れていきそうです。。^^

 

 

 

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