しばらく 雪が続いて、
庭も だいぶ白くなりました
それでも 時々
雲が切れて、
明るい日差しが
部屋の奥まで 届く
明日は 夫が
伯母の様子を見に病院へ行くと
言っていたので、
今日は 家で
ゆっくり 過ごすことに・・
窓を開ければ
やっぱり 寒いけれど、
自然の光が入ると
気持ちが ぬくまる
・ ・
数日前から 読み始めた
井上荒野さんの
『 あちらにいる鬼 』
映画化されたものを見る前に
原作を読んでおこうと
ちょっとずつ
読んでいましたが、
半分を 過ぎたところで
一気に 読んでしまいました
有名な小説家だった父
井上光晴と
その妻(作者の母)、
父の愛人だった
瀬戸内寂聴さんとの関係を
もとにした 小説で・・
一人の男の人をめぐる
二人の女の気持ちが、
両側面から 描かれていた
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こういう 関係を
小説にすれば
確かに 面白いかもしれないけれど、
これが 身内の話となると
だいぶ 複雑になってくる
しかも、お二人は 著名人。。
けれど、家族にしか
知り得ないことや
普段 他人には
見せないことの中にこそ、
小説にすることの 意味が
あるような 気もする
井上荒野さんの本は
今まで 何冊も読んでいますが、
書かれたものの向こうに
こういう背景があったのかと思うと、
いろいろ 感じ入るものがありました
現実は、
美しいばかりでもないし
残酷で 悲しいばかりでもないし、
言葉で うまく 説明できないことが
多いけれど・・
一つの小説として
読むことができれば、
そういうものも 少しずつ
見えやすくなるような 気がする
実際、自分の身近にある
ごちゃごちゃしたことも、
誰かに話したり
blogに書いたりすることで
気持ちが 整理されて、
一つの答えや 着地点を
見つけらることがある
実際に この小説ができ上がった後、
事実と 脚色したところの境目が
作者の井上荒野さんにも
それを読んだ 瀬戸内寂聴さんも
だんだん わからなくなってきたらしい
それくらい、小説には
力があるってことなのかも
しれないなぁ。。
・ ・ ・
小説を読んだ後
井上さんの生活風景を見ると、
また ちょっと違った風に
見えてきました