年賀状に
牛の絵を描きながら、
一回り前の
丑の年を思い出す
12年前の
年の暮れにも、
私は やっぱり
牛の絵を描いていた
私は その牛の絵の年賀状を
仕事先の 好きだった人へも
送った
年が 明けて
しばらくして、
Aさんから
仕事の依頼が来た
私は 年賀状の
おかげだろうと、
一人 よろこんだ
そして、話の流れで
(・・というか 私の誘いで)
一緒に ごはんを
食べにいくことになった
私は 有頂天だった
うれしくなって、
私は 着ていく服を
しっかりと 選んで、
待ち合わせの
渋谷駅の構内で待った
駅で見る Aさんは、
やっぱり 素敵だと思った
それから
予約したお店で
食事をしながら、
いろんな 話をした
それまでは 仕事の話と
私生活の話を ちょっと
するくらいだったけれど、
夜 ということもあってか
なんとなく
大人の雰囲気になっていった
私は お酒は
飲めなかったけれど、
ふわふわした気持ちになった
Aさんには、私の気持ちが
伝わっているようだった
Aさんも まんざらでは
なさそうに見えた
そうやって
いい 雰囲気に
なっていったとき・・
結婚と浮気についての
話題になった
浮気について
どう思うか 聞かれたとき、
私は 好きになってしまったら
しょうがないのかもしれない、
と 曖昧に答えた
そしたら、Aさんは
自分には 奥さんと
子どもがいると、
ぼそっと 言った
それを聞いた 瞬間、
ものすごく
びっくりしたけれど、
できるだけ
そんなそぶりは見せないように
話を続けた
風船のように
ふわふわしていた 気持ちは、
その一言で バチンと割れた
外で見る Aさんは
余裕があって
とても 素敵に見えたけれど、
その空気を つくっているのは
Aさんの向こうに
家族がいたからだったのか。。
帰りの電車の中で、
一人 呆然としながら
思った
そんな 苦い思い出を
今も忘れず
覚えている
あのころ・・
家に 奥さんと
子どもがいて、
Aさんは なんで
こんなところで
私と ごはんを
食べているんだろう
と思った
Aさんは 欲しいものを
何でも 持っていて、
私には 何もない感じがした
今になって思うと、
それは ちょっと
違ったのかもしれない
その 同じ年の
半年後、
私は 夫と知り合って
数ヶ月後に 結婚した
私は 今でも
あの 苦い思い出が
あったおかげで、
今の 生活があると
思っている
今度 牛の絵を描くときは、
どんな生活をしていて
どんなことを思うだろう
今とは また
きっと ちょっと
違った感じになっているんだろうな
・ ・ ・
個人的 観測に
おつき合いいただき、
どうも ありがとうございます。。^^
この花も そろそろ
終わりかな。。
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