私は長女、その2つ下に妹、さらにその2つ下に弟がいる。
ちょうど2つずつ離れているので、
七五三、とめでたい数字になる。
上から、妹、母、私、弟
長女の私は昔から夢見がちで、(妄想癖とも言える)
絵本を読んだり、絵を描いたり、お人形で遊ぶのが好きだった。
次女の妹は、損得勘定が得意で、世渡り上手。
それでいて、弟思い。
誰とでもよく遊ぶので、
私の友だちともいつの間にか、私以上に仲良くなっていることが多かった。
そして、私に理不尽な思いをさせられたためか、弟にやさしかった。
末っ子の弟は、抜けていて、甘えん坊。
やっと生まれた男の子ということもあり、
祖父母や父から、とても可愛がられた。
こずるいが、どこか憎めない。
女きょうだいに囲まれ、ちょっとやさしいところもある。
・ ・
小学校4年生くらいのころ、妹から、
サンタクロースはお母さんだと教えられた。
信じていたサンタさんがいなかった悲しみとともに、
母と妹に対するなんとも言えない気持ちで、しばらくもやもやした。
妹は、そのことを親にも弟にも内緒だと言った。
親に言ったら、もうもらえなくなる。
弟に言ったら、信じているからかわいそうだと。
(あなたは姉さんだからかわいそうでない、という顔で)
弟は、プレゼントをもらえなかった友だちに、
いい子にしてれば、きっともらえるよ、と
クリスマスにもらったマリオをしながら、話していた。
・ ・
大人になって、
私はしばらく事務の仕事をしていたけれど、
どうにもなじめず、留学したり、イラストの学校へ通った。
その後結婚し、今は家事と子育てとブログの毎日。
自由時間が、なにより好き。
妹は、アメリカの大学に進学し、いろんな国の留学生と仲良くしながら
30歳近くまで学生生活を続けた。
そして、そのまま現地で就職。
結婚はせず、人事部長として働いている。
弟は、父の会社を引き継ぎ、結婚して子どももいるが
今も両親のいちばん近くで暮らしている。
妹の収入は、私の世帯収入の、およそ2倍。
弟のところは、たぶん3倍くらいある。
こちらも、1・2・3ときれいに並ぶ。
私は、図工と音楽が好きだった。
妹は、英語が好きだった。
弟は、体育と部活だけに、やる気を見せた。
きょうだい3人、みんな好きなことして、
それでなんとかやっている。
そんな話をすると、母はしあわせそうな顔をする。
私の一人娘も、こんど小学生になる。
好きなことと、気の合う子が少し。
それらを見つけられればいいと思っている。
・ ・ ・
今日、妹が帰ってくる。
アメリカのおばさんが来る〜と言って
娘は朝からはしゃいでいます。